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「それで、あなたは
何を担当したんですか」

面接で
話が長くなる
人へ

説明を足すほど、
答えが遠くなることがあります。

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NextCareer編集部

20代・第二新卒の転職情報を取材・執筆

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一生懸命に説明したあと、面接官に最初の質問をもう一度聞かれる。帰り道に思い返すと、仕事の大変さは話せたのに、自分が何をしたかを言えていなかった。

練習するのは「何でも短く話すこと」ではありません。聞かれたことに一文で答え、その答えを確かめてもらう材料を一つ添えることです。会社の紹介、登場人物の説明、先回りした弁解は、必要になってから足せます。

この記事では、用意した話を削る順番と、会話の中で長くなったときの戻り方を扱います。面接の予定がなくても、会議の報告や上司への相談に使えます。

目次
  1. 選考で見られている「伝える力」
  2. 質問を「話せそうなテーマ」に置き換えない
  3. 一文目には、予告ではなく答えを置く
  4. 削る場所は、話の外側から見つける
  5. 原稿を読む練習から、質問に返す練習へ
  6. 長いと気づいたら、言い直して戻る
  7. 削った説明は、別のメモへ移す
  8. よくある質問

選考で見られている「伝える力」

話が長くなるのを気にする前に、採用側が何を見ているかを確認しておきます。国の調査で、若手を採った事業所に、選考で重視した点を聞いています。

コミュニケーション能力を
重視した事業所(縦軸0〜80%)
採用選考でコミュニケーション能力を重視した事業所は、新規学卒者の選考で74.8%、中途採用者の選考で66.9%。縦軸の上限は80%。 新規学卒者の選考:74.8% 74.8% 新規学卒 中途採用者の選考:66.9% 66.9% 中途採用

「マナー・社会常識」を
重視(中途採用)

58.1%

新規学卒では58.6%でほぼ同じ

出典:厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」(令和6年9月25日公表)。若年正社員(調査基準日に満15〜34歳)の採用選考をした事業所の回答、複数回答。

コミュニケーション能力は、新卒でも中途でも上位に入っています。ただ、ここで言われているのはたくさん話せることではありません。

面接官から見ると、確かめているのは「聞いたことに答えが返ってくるか」です。長く話した人が評価されるわけではなく、質問と答えが合っている人が通ります。だから練習するのは、話す量ではなく当て方です。

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質問を「話せそうなテーマ」に置き換えない

「周りと意見が違ったとき、どうしましたか」と聞かれたのに、チームで取り組んだ仕事全体を話し始める。準備したエピソードを使おうとすると、このずれが起きます。質問の言葉と、自分が話したい話題が少し重なっているので、答えているつもりになりやすいのです。

まず質問を短く書き直します。この場合なら「意見が違う場面で、自分は何をしたか」。「大変だった仕事」「自分の強み」「チームへの貢献」とは、近くても別の問いです。

広い話から入る

当時の部署では複数の案件が動いていて、繁忙期で……

答えから入る

相手が気にしている手間を聞き、一度だけ試す案を出しました。反対の理由が、確認の回数が増えることだったためです。

最初の一文と質問がつながっているかは、この形にすると自分で確かめられます。

質問の意味が二通りに取れるなら、確認してかまいません。「自分の対応についてお話しすればよいでしょうか」と短く聞くほうが、想像で広い話を始めるより安全です。毎回お伺いを立てる必要はなく、迷った問いだけで十分です。

一文目には、予告ではなく答えを置く

「その件については、いろいろありまして」「まず経緯から説明します」。こうした出だしは、本人には助走でも、聞く側には答えの方向が見えません。経緯を説明し終えるまで、何に注目して聞くのかが決まりません。

一文目は、質問と同じ単位で返します。

聞かれたこと一文目に置くもの
担当範囲は範囲
工夫は行動
うまくいかなかったことは出来事

結論という言葉が苦手なら、空欄を埋めるつもりで「私が担当したのは、〇〇です」と書いてみてください。

「どんな工夫をしましたか」なら、「依頼を受けた時点で、締切と確認する人を同じメモに残しました」。次の一文で、どうしてその工夫が必要だったかを説明し、最後に確認できた変化を添えます。変化がまだ分からなければ「試している途中です」と言えます。話を閉じるために、成果を作る必要はありません。

一文目は広告の見出しではないので、「圧倒的に改善しました」と強く言わなくて大丈夫です。話の範囲が分かる普通の言い方のほうが、そのあとの説明とつながります。

削る場所は、話の外側から見つける

原稿を一気に半分にしようとすると、肝心の行動まで消えます。先に、自分の答えを理解するために必要な情報と、当時の状況を全部再現するための情報を分けます。面接で、現場の全体像をそっくり渡す必要はありません。

  1. 1社内だけで通じる呼び名

    部署名、案件名、書式名を説明するために、別の説明が増えていないでしょうか。「受付担当」「確認表」など、役割の分かる言葉に置き換えられます。相手に不要な固有名詞は、正確さを保ったまま省けます。

  2. 2出来事の日程

    「月曜に依頼が来て、火曜に相談し、水曜に」と追うより、「依頼の条件が曖昧だったので、作業前に2点確認しました」のほうが判断が伝わります。日付の順番が判断に関係するときだけ残します。

  3. 3先回りした弁解

    「新人だったので」「本来は別の担当ですが」「忙しい時期だったこともあり」が重なると、自分の行動が埋もれます。制約として必要なら一つだけ残し、その条件下で何をしたかへ進みます。

最後まで残すのは、自分が選んだ行動と、自分だけでは決められなかった範囲です。「提案したのは自分、採用を判断したのは責任者」という境界は、短くしても消しません。端的に話すことと、自分の役割を大きく見せることは別です。

原稿を読む練習から、質問に返す練習へ

用意した文章を覚えているのに、本番で長くなる。それなら、文章の再現ではなく、質問を変えて練習します。一つの出来事から「担当したこと」「困ったこと」「相談したこと」を別々に取り出します。

やり方は、紙の左側に質問を3つ、右側に答えを一文ずつ書くだけ。続けて、それぞれの答えを説明するために必要な事実を2つまで置きます。この2つという数は練習上の目安で、面接の決まりではありません。情報を選ぶための制限として使います。

質問一文の答え
担当したこと依頼内容の確認と、担当者への引継ぎ
困ったこと締切の認識が依頼者と担当者で違ったこと
相談したことどの時点で締切を確定させるか

同じ話を丸ごと3回使う必要がないことが見えてきます。

声に出したら、内容を知らない人でも最初の一文を言い直せるかを確かめます。一人なら録音を聞いて、「結局何をした人だったか」を一行で書く方法でもかまいません。上手に聞こえるかより、答えが取り出せるかを見ます。録音には社外秘や他人の個人情報を入れず、練習用に一般化した内容を使ってください。

時間を計る場合も、「何秒以内なら合格」とは考えません。何度話しても同じ場所で長くなるのか、余分な前置きが見つかったかを確認するために使います。指定された回答時間があるなら、その条件に合わせます。

長いと気づいたら、言い直して戻る

話しながら、今どこを説明しているのか分からなくなることもあります。そのとき、最後まで原稿を走り切ろうとしなくて大丈夫です。

経緯が長くなりました。私がしたのは、確認項目を整理して相談したことです。

何度も謝って説明を重ねるより、内容をまとめ直すほうが会話が続きます。

逆に、短く答えたあとに沈黙があると、足りない気がして話を足したくなります。でも、相手がメモを取っているのか、次の質問を考えているのかは分かりません。自分で不合格を決めて、2つ目のエピソードまで追加する必要はありません。ひと区切り話したら、そこで閉じます。

追加で聞かれたら、その箇所だけ説明します。「具体的には」と問われたら、仕事全体を最初から話し直すのではなく、直前の行動が分かる場面を一つ出す。「相手からはどう言われましたか」なら、覚えている事実の範囲で答える。記憶が曖昧な発言を、印象のよい言葉に直して引用しないようにします。

答えられない問いも、背景で埋めなくていいです。「そこは自分の担当外で、結果まで確認できていません」と区切り、関連して把握している範囲を伝えます。分からないことを短く認める練習も、話の長さを整える一部です。

削った説明は、別のメモへ移す

説明を削れない理由が「聞かれたら答えられなくなるから」なら、回答の外に補足用のメモを作ります。最初に話す部分と、追加で聞かれたら使う部分を分けるだけです。背景を忘れるのではなく、話す順番を自分で選べる状態にします。

最初の回答は「不明点を一覧にし、担当者にまとめて確認しました」。補足メモには3つ置きます。

この3つを一度に話し始める必要はありません。「具体的に何が不明だったのですか」と聞かれたら、その一項目へ進みます。

メモには文章を丸ごと書くより、思い出すための短い言葉を置いてください。全文があると、質問の内容にかかわらず最初から読み上げたくなります。自分に合う形式を試して、質問へ戻りやすいほうを選びます。

練習相手がいるなら、答えの途中で一度だけ追加質問をしてもらう方法もあります。予定した話を全部言い切るより、相手が知りたい点へ切り替える練習になります。話の続きを忘れても、追加の問いに答えられれば会話は進みます。補足を全部使わずに終わることも、準備不足ではありません。

よくある質問

一文で答えると、冷たく聞こえませんか。
一文で答えたあとに理由を続けるので、やり取りとしては自然です。前置きが長いほうが、かえって距離を感じさせます。
答えが1分を超えると長すぎますか。
秒数の基準はありません。質問と答えが合っていれば、長さは相手が調整してくれます。
エピソードはいくつ用意すべきですか。
数を増やすより、1つの出来事から3通りの答えを取り出す練習のほうが効きます。
緊張して一文目を忘れてしまいます。
「私が担当したのは」から始める形だけ覚えてください。空欄を埋める形なら、中身は本番で入れられます。
話を途中で止められたら、失敗ですか。
知りたい点へ移っただけです。止められた箇所を最初から話し直さず、聞かれたことに答えてください。
練習相手が見つかりません。
普段の報告で試せます。一文目を答えに変えて、相手の次の問いに合わせて足す。それで同じ練習になります。

まとめ:明日の報告で、一文目だけ変えてみる

面接まで毎日長時間練習するより、まず普段の報告を一つ使ってください。「今日の作業はどうでしたか」と聞かれたとき、出来事の順番ではなく「予定の確認は終わり、一件だけ判断をお願いしたいです」と返す。相手の次の問いに合わせて、必要な説明を足します。

今日できる最初の行動は、過去に長くなった回答を一つ書き出し、一文目だけを質問への答えに直すことです。全文の完成を目指さず、その一文を声に出してから、根拠を一つだけ続けてみてください。

聞いてもらえる相手がいれば、「短かった?」より「何を答えたか分かった?」と尋ねると、直す箇所が具体的になります。第三者の練習相手がほしい場合は、相談の場で、質問への答えがずれていないかを見てもらう方法もあります。

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